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床ずれはなぜできるのか

床ずれは、長い間寝たきりの人、栄養状態の悪い人、知覚麻痺、運動麻痺のある人、意識障害のある人など、自分で体を動かすことのできない人で、2時間以上同じ姿勢をとったままでいるとできやすくなります。一般に、床ずれができるのは体の状態が低下している場合が多いので、いったん床ずれができるとなかなか治りにくいばかりか,悪化しやすくなります。着替えや体をふくときなどに皮膚が赤くなっていないかどうかよく観察し、早めに対処するようにしましょう。

 

床ずれのできやすいところ

床ずれは,体重のかかる骨の突出部位で、皮下組織(皮下脂肪・筋肉)の薄いところにできます(図1)。床ずれは皮膚の表面を頂点として骨に向かってピラミッド状に広がっていきますから、見た目より内部のようがひどくなっている場合が多いのです。

 

図1. 床ずれのできやすいところ

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